介護スタッフを含めたすべての人は過失を起こす可能性があり、介護中の転倒事故を完全に防止することは大変困難です。過失の発生を防止するには、スタッフの教育と事故を起こしにくい環境の整備が重要ですが、特に事故を完全に防止する環境を整備することは非常に難しいと言わざるを得ません。
当法人の使命として、医学的理由(専門の医師による治療が必要、伝染する病気であるなど)や他の利用者様に(争われたり大声を出されたりして)迷惑にならない限り、出来る限り多くの利用者様にご利用いただくことを目指しています。身体機能が弱って転倒事故の起こりやすい方でも積極的にご利用いただいています。その場合、介護スタッフが、事故の起こりやすい方を重点的に介助し見守るようにしていますが、特別養護老人ホーム、短期入所生活介護、通所介護などは多くの利用者様が利用されるサービスですから、すべての利用者様が事故のないように常に見守っていることは困難です。
このような、転倒事故の起こりやすい方が事故に遭われないようにするには、できる限り動かず安静にしていただけばいいのですが、当法人では、あえて転倒されるリスクを引き受けて、出来る限りご自分で食堂やトイレに行っていただき、希望される場合はレクリエーションや体操に参加していただくことにしています。
なぜならば、当法人のサービスの目的は、利用者様が生きる楽しみや人間としての尊厳のある生活を提供することであり、安全を重視するあまり、出来る限りご自分で運動し、食事し、排泄するという、生きる上での楽しみや尊厳のない生活を強いることは当法人の目的とは異なると考えるからです。
当法人は、職員教育や職員配置を工夫することで、転倒事故の防止に努めており、もし不幸にして利用者様が当方の過失で負傷された場合でも適切な対応ができるよう準備を整えています。
以上、転倒事故への対応について説明させていただきましたが、当法人は利用者様に障害を持っても明るく豊かな生活を送っていただくため、職員一同、日夜努力しております。
どうか説明いたしました趣旨をご理解の上、今後とも当法人のサービスをご利用くださいますよう、こころからお願い申しあげます。